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日本株展望

佐川急便の持ち株会社も上場--陸運業の投資判断 - (page 3)

ZDNet Japan Staff

2017-12-19 11:03

建設・土木産業とトラック輸送業の共通点

 建設・土木株とトラック輸送株には3つの共通点がある。

  • 近年、国内需要が拡大:建設・土木、物流とも需要が拡大基調
  • 人手不足が深刻:日本中で人手不足が問題になっているが、建設・土木技術者、トラック運転者の不足はとりわけ深刻
  • 料金引き上げが通りつつある:建築単価・輸送単価が上昇に向かいつつある

 建築・土木業は既に「利益なき繁忙」を脱し「利益を伴う繁忙」に移行している。建築・土木粗利の上昇によって大手ゼネコンは軒並み最高益を更新しつつある。

 ただ大手ゼネコンは今、リニア新幹線入札不正疑惑で揺れていることに加え、2020年以降に国内では仕事量が減る可能性が高いこともあり投資魅力は徐々に低下しつつある。

 一方、これから収益性の改善が進むと思われるトラック輸送業は、投資魅力が今後高まっていくと考えている。人手不足や働き方改革によるコスト増加を料金引き上げでカバーしていくことができるようになれば、Eコマースの拡大による宅配便の成長余地はなお大きいと考えられる。

 ヤマトHDのように料金引き上げの効果が出るのが遅れ、働き方改革のコスト増が重く、業績が低迷している会社は、投資を始めるのに時期尚早かもしれない。佐川急便を擁するSGホールディングスのように、人件費増加の圧力は続いても収益性を維持できている会社から投資を始めるべきと考えている。

国際物流の成長性にも注目

 日本のトラック輸送業界は近年、アジアでの物流事業に進出している。貿易取引が増えていることに加え、越境EC(国を超えてのEコマース)が拡大していることも追い風だ。国際物流でも収益性の確保が課題だが、早くから陸海空の国際物流強化に取り組んできた日本通運(9062)は、前期・今期と2期連続で最高益の見通しとなっている。

 国内では宅配便から撤退し、産業貨物を中心に取り扱っている。国内で料金引き上げが少しずつ通り始めていることも追い風である。日本通運の投資価値は高いと判断している。

日本通運の業績:前期実績と今期予想

日本通運の業績
出所:同社決算資料

意外な最高益更新企業

 トラック輸送業は過当競争で、長年にわたり収益が低迷していた。そのため、株価も割安なバリュエーションに据え置かれている企業が多いといえる。ただし近年は物流増加と料金引き上げで業績を順調に拡大する企業も出てきている。

 以下に経常最高益を更新予定の3社を挙げる。バリュエーションが低く、少しずつ投資していく価値があると考えている。

業績好調な陸運3社の今期業績予想と株価収益率(PER)


出所:予想PERは会社が予想する2018年3月期予想純利益から計算

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