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日本株展望

「投機」から「投資」へ--日本株に長期投資の機運 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-12-22 11:01

国際比較でも日本株式の業績見通し好調が目立つ

 次に、来年の日本株式を占ってみる。世界の主要地域経済がプラス成長で足並みをそろえる中、国内景気の回復は2012年12月以来6年目に入ろうとしている。

 グローバルグロース(世界の経済成長)を背景とする外需拡大、低金利環境の長期化、安定した為替相場が国内企業の業績拡大を後押し、TOPIXベースの業績見通しは上向きを維持。内閣府発表の「GDPギャップ」が示す需要超過(需要-供給)は2四半期連続でプラス(7~9月期は+0.5%)となっており、デフレ脱却期待が醸成されつつある。

 図表2は、日米欧主要先進国(地域)の株式指数別に業績見通し(12カ月先予想EPS<1株当たり利益>)の推移を比較したものである。

 「世界景気に最も敏感な株式市場」と称される日本株式の業績見通しは、米国株式を上回るペースで改善している。世界に広がる省力化投資を追い風に、電気機器や機械関連の業績見通し好調が寄与している。

 一方、欧州ではユーロ圏の業績見通しにユーロ高が重しとなっているほか、英国ではBREXIT(ブレグジット:英国のEU<欧州連合>離脱)に向けた不透明感で企業の設備投資が滞っており、業績見通しが比較的低調であることが分かる。

図表2:日米欧株式市場の業績予想(12カ月先予想EPS)の推移


出所:ブルームバーグの予想やデータより楽天証券経済研究所作成(2017年12月20日)

 こうした業績予想をベースにした市場指数別の予想PER(株価収益率)を比較してみると、日本株(TOPIX)の予想PERが約15.6倍、米国が約18.8倍、ユーロ圏株式が約15.4倍、英国株が約14.7倍と試算できる。

 予想PERだけで一見すると、欧州(ユーロ圏と英国)のバリュエーションが最も割安に見えるが、「業績見通しの優劣」を加味した場合、「業績見通しが低調である欧州株式の低PER」よりも、「業績見通しが好調である日本株の低PER」のほうが投資妙味はありそうだ。世界の外国人投資家が、新年に向けてこうした「業績見通しを加味した割安感」で日本株式に注目していく可能性があると考えている。

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