米国で成長中の職種をみると、上位をテクノロジ関連が占めている。職場で必要とされる存在であり続けるにはスキルを改善しなければならないようだ。
LinkedInの最新の調査から分かった。
今後10年、米国の雇用の成長は過去10年を上回る見込みで、2026年までに1150万件の雇用が創出されると米労働省労働統計局は予想している。また、現在米国で小学生の子どもたちの65%は、いま現在存在していない仕事に就くことになることが予想されている。
「最も成長の可能性がある職種は技術にフォーカスしたものであり、テクノロジ企業とそれ以外の企業の双方で需要がある」とレポートは記す。「機械学習エンジニア、データサイエンティスト、ビックデータエンジニアなどが新しい職種の上位となっており、さまざまな業界の企業が求めている」と続けている。
しかし、テクノロジ関連の新しい職種のすべてが技術スキルを必要とするかというと、そうではないという。コミュニケーション、マネジメントなどのソフトスキルは営業開発などの職種で鍵を握っており、新しい職種の土台になる。
レポートによると、ハイテク関連を中心に、新しい職種の多くが需要が供給を上回っているという。例えば、データサイエンティストのポストは2012年以来650%増加しているが、米国でこのスキルのある人は3万5000人しかいないとのことだ。
被雇用者にとっては、先を見る能力も重要だ。一部の新しい職種は5年前には存在さえしなかったものだ。プロフェッショナルの多くは、自分のスキルセットが1~2年後も必要とされるか自信がないと感じていることもLinkedInの調査では分かった。
機械学習やデータを専門とする役割が上位にあがる背景には、人工知能(AI)など高度な技術の利用拡大が関係している。顧客体験が関連する職種も増加しており、企業が顧客へのフォーカスを強化していることを示している。こうした職種はソフトスキルに大きく依存することから、自動化がされにくい職種でもある、とレポートは述べている。
成長率の高い職種トップ10は次のとおり(数字は2012年~2017年の成長率を示す)。
- 機械学習エンジニア(9.8倍)
- データサイエンティスト(6.5倍)
- 営業開発(5.7倍)
- カスタマーサクセスマネージャー(5.6倍)
- ビックデータ開発者(5.5倍)
- フルスタックエンジニア(5.5倍)
- Unity開発者(5.1倍)
- データサイエンスディレクター(4.9倍)
- ブランドパートナー(4.5倍)
- フルスタック開発者(4.5倍)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。