海外コメンタリー

アナリティクス分野の2018年とAI、IoT、マルチクラウド - (page 4)

Andrew Brust (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-01-09 06:30

 ClouderaのShuman氏も同様の考えを示している。同氏は、「連邦、州、自治体の機関は、町の中にあるネットワークに接続されたデバイスから得られたデータに基づいて、業務に自動化とインテリジェンスを導入するようになる」と考えている。

 Shuman氏はまた、自らデータを処理するIoTデバイスの有効性についても触れ、「エッジでのデータ処理にはいくつかの利点があるものの、行政機関は高度なアナリティクスや機械学習を利用するために、IoTデータセットの多くを中央のデータストアに集める必要があるだろう」と述べている。

 一方MapRのTed Dunning氏は、エッジでの処理を支持している。「われわれは、フルスケールのデータファブリックが、デバイスに近いエッジにまで拡大されると予想しており、一部のケースでは、ファブリックの一部がデバイスそのものにまで拡大されると考えている」とDunning氏は述べている。

マルチクラウドの利用

 エッジが「モノ」かどうかはともかく、ますます増加するアナリティクスのワークロードが、最終的にはクラウドで実行されるようになるという点では、ほぼ全員の意見が一致している。またその上で、「マルチクラウド」を可能にする機能や要件の重要性についても概して同じ意見だ。この議論はすべて、ロックインを避けようとする顧客が、主要なクラウドプラットフォーム間でポータブルな製品やテクノロジを求めるようになるという前提に基づいている。

 マルチクラウドの必要性を的確にまとめていたのが、DataStaxのMcFadin氏だ。同氏は「クラウドベンダー間の競争が激しくなり、ロックインの恐れがより深刻になるにつれて、マルチクラウドを取り入れる企業が増える」と説明している。同様の見方をしているのは、McFadin氏だけではない。Cambridge SemanticsのCTO Sean Martin氏は「企業はビッグデータへのアクセス方法を抜本的に変更し、複数のクラウドを利用するマルチクラウド戦略に移行することで、コスト削減と効率向上を実現する」と述べている。

 Sumo LogicのCEO Ramin Sayar氏は、「マルチクラウド、マルチプラットフォームに対する需要は、複数の選択肢に対するニーズを高める」と述べており、さらに「クラウドユーザーは選択肢を求めており、2018年にはマルチクラウド、マルチプラットフォームの導入が大きく増える。その結果、企業はAmazon、Microsoft、Googleやオンプレミスで従来から利用されているものを含めて、ベンダーを問わず動作するクラウドネイティブな統合アナリティクスプラットフォームを必要とするようになる」と付け加えている。

 MapRのDunning氏は、コンテナ技術の発展によるマルチクラウド化について説明しており、「Kubernetesの急速な普及が、マルチクラウド導入の基礎を形成している」と述べている。さらに同氏は、「2018年には、Kubernetesが、先端的な企業がパブリックとプライベートの両方を含む複数のクラウドで横断的にコンピューティングを組織化し、オーケストレーションするための手段になる」と掘り下げて予想している。また、最近ではオンプレミスでのコンピューティングもコンテナに移行しつつあり、それによって実現されるクラウド間でのポータビリティや、オンプレミスとクラウド間のポータビリティは「本物の革命」だとも述べている。

データの保護とガバナンス

 多くの予想では、2018年のトレンドとして、技術ではなくデータの保護やガバナンスに焦点を当てている。それらの予想では、規制の問題(特に欧州連合の一般データ保護規則:GDPR)が注目されており、この問題は欧州以外の企業にも影響を及ぼすとされている。

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