IDC Japanは、国内ソフトウェア市場の2017年〜2021年の予測を発表した。
これによると、2017年の国内ソフトウェア市場は前年比成長率4.9%と予測される。2016年〜2021年の年間平均成長率は5.2%で、2019年には3兆4,897億円になる見通し。また、2021年にはパブリッククラウドサービスの売り上げが同市場の17.4%を占めることになるという。
国内ソフトウェア市場にはパッケージソフトウェアたけでなく、SaaS、PaaSの売上額が含まれる。
※国内ソフトウェア市場 売上額予測: 2016年〜2021年
2017年の国内ソフトウェア市場規模は2兆8,367億4,500万円と予測される。前年比成長率は、アプリケーション市場が5.2%、アプリケーション開発/デプロイメント市場が5.8%、システムインフラストラクチャソフトウェア市場が4.0%となった。
2016年〜2021年の年間平均成長率を市場別にみると、アプリケーション市場が5.3%、アプリケーション開発/デプロイメント市場が6.7%、システムインフラストラクチャソフトウェア市場が4.2%と予測している。
また、2021年のパブリッククラウドサービスの売り上げについては、アプリケーション開発/デプロイメント市場では、ビッグデータ/アナリティクス関連の需要拡大により、およそ25.4%をパブリッククラウドサービス売上が占めると予測している。
IDCでは、ITサプライヤーに対して、既存パッケージソフトウェアからクラウドサービスへの移行に終始するのではなく、パッケージソフトウェアとクラウドサービスを組み合わせた新たなソリューションを提供していくべきだとしている。