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日本株展望

日銀が買い支える日本株は売り?--「年6兆円の買い」はいつまで? - (page 3)

ZDNet Japan Staff

2017-12-27 11:00

日銀が買い支える日本株は売りか

 結論から言うと、筆者は売りとは考えない。日本株は、株価収益率(PER)・配当利回りなどの株価指標で見て割安と考えている。

 日経平均は26年ぶりの高値を更新したが、26年前と比較して日本企業の投資魅力は大きく高まっている。財務は格段に改善した。収益基盤も堅固になった。配当や自社株買いにかなり積極的になった。

 配当利回りの高い大型株に投資していくことは長期的な資産形成に寄与すると判断している。

日銀はいずれ年6兆円規模の買い付け額を縮小しなければならなくなる

 中央銀行である日銀が年6兆円規模の買いを続けているのは異常と考えている。早晩、買い付け額の縮小を議論しなければならなくなると予想している。

 中央銀行の主な役割は現在、円滑な資金供給を通じて経済を活性化することにある。日銀はインフレ期待を高め、設備投資に点火することを目指して異次元金融緩和を実施してきた。ところが、いくら金余り状況を作ってもインフレ期待は高まってこない。そこで株を大量に買い付けて景況を良くする奇策に出たのだ。

 本来は「金融緩和→インフレ期待上昇→設備投資拡大→日本株上昇」を狙っていたのが、いつまでもインフレ期待が高まらないことに業を煮やし、ついに「日本株を直接買う」奇策に出たわけである。

 その奇策も有効に寄与しているとは言えない。ただ個人投資家の買い場を奪っているだけで、日経平均が上昇するか否かは結局のところ外国人投資家次第という状況が続いている。筆者は早晩、6兆円規模の買い付けを縮小する議論が必要になると考えている。

 それでは日銀が保有株を売却する話は出るだろうか。遠い将来、日銀が保有株を売る話が出る可能性もあるが、近い将来はないと予想している。

 遠い将来の日銀の売りを今考えるのは時期尚早だ。短期的な相場予測を考える際には、日銀は引き続き強力な買い手という位置付けでいいと思う。ただし、年6兆円の買い付けを縮小する議論が出るとき、需給面の不安材料となる可能性はある。

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