今日のポイント
- CME日経平均先物が2万3160円まで上昇
- 外国人投資家は、再び買いに転換するか?
これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
CME日経平均先物が2万3160円まで上昇
2017年末は2万2500~2万3000円で小動きとなった日経平均だが、年初はどう動くだろうか?
良好な経済指標を好感し、IT・ハイテク株に牽引されて米国株(NYダウなど)が史上最高値を更新したことを受け、1月3日のCME日経平均先物(3月限)は、2万3160円(昨年末の日経平均2万2764円対比+396円)まで上昇している。年始の日経平均は大きく上昇して始まると予想される。
日経平均日足:2017年8月1日~12月29日

注:楽天証券マーケットスピードから作成
2017年11~12月、日経平均は2万3000円の壁を抜こうと4回トライしているが、いずれも打ち返されている。2万3000円が上値抵抗線として意識されてきた。
ただし、下値は堅い状況が続いてきた。25日移動平均線まで下がると、すかさず押し目買いが入り反発。11~12月は25日移動平均線に沿って、下値を切り上げる展開が続いた。
2017年の最終週(12月25~29日)は、米国で大型減税が可決され、NYダウが高値を更新したことを好感し、日経平均は2万3000円に接近。ところが、年末にかけて北朝鮮がミサイル発射の挑発行為を繰り返す不安に加え、年末のポジション整理もあり、日経平均は25日移動平均線(2万2738円)の近くまで下がって終えた。
北朝鮮のミサイル発射がとりあえずなかったこと、米国株高が続いたことを好感し、年始の日経平均は、上値トライから始まりそうだ。
年末年始、東京市場が閉まっている間のNYダウの動き

日経平均は、2017年、終値で2万3000円を付けていないので、年始は終値で2万3000円を付けることが目標となる。2万3000円を超えると、次は、2017年11月9日のザラ場(取引時間中)に付けた2万3382円がターゲットとなる。