ざっくりわかるSNSマーケティング入門

第4回:SNSマーケティング実践編--アカウント運用に役立つ3ステップ(前)

後藤真理恵 (SNSエキスパート協会 代表理事) 2018年01月26日 07時00分

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 第3回では、SNSマーケティングを始める前に決めておきたい&考えておきたいポイントを学びました。今回からは「SNSマーケティング実践編」として、具体的な進め方などを紹介していきます。

SNSアカウント開設--次にやるべきこととは

 KGI・KPI・ペルソナ・SNSと施策が決まったら、まずはSNSアカウントを開設する企業・団体が多いかと思います。では、SNSアカウント開設が無事に完了したら、次にやるべきこととは何でしょうか。

 「『とにかく面白い投稿をする』。それを続ければ、SNS上で話題になって一気に拡散し、ファン(フォロワー)も激増するはず」――そんな声が聞こえてきそうですね。

 可能性はゼロではありませんが、そのような夢のような展開はめったに起きないのが現実です。今回は皆さんのKGI・KPIを達成するためにお勧めのSNSアカウント運用ステップを紹介します。

 SNSアカウント運用――お勧めは3つのStep
  Step1:ファン(フォロワー)を集める
  Step2:ファンとの関係を深める
  Step3:効果を測る

 意外かもしれませんが、「投稿案」より先に「ファン集め」がポイントです。

 アカウントを開設すると、とにかく何か投稿してファンの反応が見てみたくなりますね。でも思い出してください。「(企業・団体と)つながっているユーザー(=ファン)に、投稿が届けられる」のがSNSの基本構造です。つながっているユーザー(ファン)がいなければ、どんな面白い投稿・有意義な投稿であっても誰にも届きません。つまり、ファンに読んでもらえないということです。

 だからこそ、まずは「ファンを集める」。そして投稿によって「ファンとの関係を深める」。この2つは、ほぼ同時に回し続けるべき両輪と考えましょう。

 そして「やりっぱなし」にしないために大切なのが「効果を測る」ことです。定期的にKGI・KPIの達成度を確認し、投稿に対するファンの反応(エンゲージメント)を分析して次回以降の投稿に生かしましょう(※Step3については次回紹介します)。

図4-1:SNSアカウント運用 お勧めの3ステップ
図4-1:SNSアカウント運用 お勧めの3ステップ

Step1:まずは自社の投稿を届けられるファンを集めることが大切

 Facebookページに「いいね!」してくれたり、TwitterやInstagramでアカウントを「フォロー」してくれたりしたユーザーがファン(フォロワー)です。彼らは、皆さんが所属する企業・団体から情報を直接届けられる「貴重な資産」といえるでしょう。

 ファンと良い関係を深められれば、会社への好意度や商品・サービスの売上向上につながる可能性もありますので、ファンは多いに越したことはありません。以下に「ファンを集める方法」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

・ファンを集める3つの方法

(1)自社の資産を活用

 自社のメディア(ウェブサイト・メールマガジンなど)や印刷物などでSNSアカウントのURLやQRコードを使って告知する方法です。自社のことを元々知っているファンを集めるのに特に効果的でしょう。可能ならば、個人SNSアカウントを持っている従業員に「いいね」や「シェア」での協力依頼をする手もあります。下のチェックリストで、使える自社資産を確認してみましょう。

 <チェックリスト>
  □自社ウェブサイト
  □自社メールマガジン
  □名刺
  □封筒・手提げ袋・ノベルティグッズなど
  □従業員によるシェア

(2)SNS広告を活用

 ファンを増やすためのSNS広告を出す方法です。費用はかかりますが、自社のことを知らない「これからファン(=お客さま)になってくれる人たち」を集めるのに有効です(※SNS広告については第6回で紹介します)。

(3)プレゼントキャンペーン

 TwitterやInstagramで、フォロワーになることを参加条件としたプレゼントキャンペーンを行う方法で、SNS広告と組み合わせることも多いです。短期間に多くのファンを集められますが、賞品選定には注意が必要です。万人が欲しがる現金などを賞品にすると、賞品目当てのユーザーを集めてしまう危険性があります。お勧めの賞品は「自社のファンなら欲しがるだろうもの」です。

図4-2:Step1 ファンを集める
図4-2:Step1 ファンを集める

・ファンは集めた後が肝心

 広告やプレゼントキャンペーンでファンを集められたとしても、その後ファンとの関係構築に失敗すると逆効果になる場合があります。

 下図は、某企業のTwitterアカウントのフォロワー数推移です。プレゼントと広告のキャンペーンでファンを増やしたものの、その後はファンとのコミュニケーションをほぼ行っていない様子でした。結果は一目瞭然。ファン数は減少を続け、キャンペーン以前の数を下回ってしまいました。「釣った魚に餌はやらない」では、ファンの心は一気に離れていきます。そうならないために重要なのが、Step2の「ファンとの関係を深める」です。

図4-3:キャンペーンの注意点
図4-3:キャンペーンの注意点

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