IBMとMendixが、ローコードプラットフォーム市場におけるクラウドテクノロジのリーチを拡大するためのグローバルな再販契約を発表している。
Mendixによると、この提携によって同社のローコード開発プラットフォームを「IBM Cloud」にもたらすことで、両社は人工知能(AI)やデータアナリティクス、IoTサービスでのネイティブな統合を実現するという。
MendixのソリューションをIBM Cloudに統合することで、開発ツールやクラウドサービス、クラウドランタイムのスピードやアジリティが高まると期待されている。
Mendixは、モバイルアプリやウェブアプリの大規模開発を可能にする、開発者向けのエンタープライズプラットフォームを提供しており、同社のサービスを利用する企業の数はおよそ4000社にのぼっている。
IBMは今回の統合によって、アプリケーションの開発や配備における価値実現までの時間の短縮や、「IBM Watson IoT」とAIサービスのネイティブレベルでの統合、「Cloud Foundry」や「Docker/Kubernetes」といった配備モデルの対応を含むプライベート/パブリック/ハイブリッドクラウドをまたがったクラウドサービスの柔軟な配備といった成果が期待できると述べている。
なお、MendixのプラットフォームはIBMのクラウド事業を通じて再販、サポートされるようになる。
Mendixの最高経営責任者(CEO)Derek Roos氏は「未来のアプリは過去のツールでは開発できない」と述べたうえで、「あらゆる業界において企業はイノベーションのための新たな道を模索しており、今日の市場リーダーたちはデジタル戦略の中核にローコード開発を据えている」と述べている。
この提携は、Mendixと、現在はIBM CloudとなっているIBM Bluemixの連携を進化させたものだ。

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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。