日本株展望

ドル円為替は、どう決まる?--日米金利差、購買力平価が与える影響を解説

ZDNet Japan Staff 2018年01月30日 11時29分

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今日のポイント

  1. ドル円を動かすいちばん重要な要素は「日米金利差」だが、「政治圧力」も影響
  2. ドル円為替レートは、長期的には、購買力平価に沿って動いている
  3. 経験則では、購買力平価より20%以上円安が進むと、米国から円安批判が出る

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

 為替市場で円高が進みつつあることが、日経平均の上値を抑える要因となっている。今回は、ドル円為替レートを動かす要因を解説する。

 この解説は中上級者向けである。基礎的な解説から読みたい方は、以下のレポートをご覧いただきたい。

ドル円を動かす一番重要な要素は「日米金利差」だが、「政治圧力」も影響

 為替を動かす材料は、無数にある。なかでも、一番重要なのは、日米金利差である。米国の金利上昇→日米金利差拡大は、円安材料だ。日本の金利は低いので、米国の金利が上がり、日米金利差が開くと、ドルに投資する魅力が高まる。すると、円を売ってドルを買う投資家が増えるので、円安が進む。

 逆に、米国の金利が低下し、日米金利差が縮小すると、円高になる。

 以下の通り、ドル円為替は、日米の2年金利差(米国の2年債利回り、日本の2年債利回り)に連動している。

米の2年金利差と、ドル円為替レートの推移:2008年1月~2018年1月26日


出所:楽天証券経済研究所が作成

 過去10年を見ると、おおむね日米金利差と、ドル円は連動していることがわかる。ただ、厳密にいうと、以下のように、細かい相違がある。

  • 2008~11年:日米金利差の縮小にしたがって、円高(ドル安)が進行。
  • 2012~15年:日米金利差が少ししか拡大していないのに、大幅に円安進行。日本が大規模緩和を実施し、円安を進めていたが、米国が円安進行を容認していたため。
  • 2016~17年:日米金利差が拡大する中で、円高が進行。米要人から「円安批判」が高まったことが影響。行き過ぎた円安に修正が起こったと見ることもできる。

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