日本株展望

ドル円為替は、どう決まる?--日米金利差、購買力平価が与える影響を解説 - (page 2)

ZDNet Japan Staff 2018年01月30日 11時29分

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ドル円為替レートは、長期的には、購買力平価に沿って動いている

 ドル円は、短期的には日米金利差で動くが、長期的に見ると、購買力平価(企業物価ベース)の変動に沿って、動いていることがわかる。

ドル円為替の購買力平価(企業物価ベース)と実際のレート推移:1973年1月~2018年1月26日


出所:購買力平価(企業物価)は公益財団法人国際通貨研究所

 購買力平価(企業物価ベース)は、ひとことで言うと「貿易収支を均衡させる為替レート」である。

 実際の為替が、購買力平価よりも大幅に円高になると日本企業は輸出競争力を失う。購買力平価よりも、大幅に円安になると、日本企業の輸出競争力が飛躍的に高まる。短期的に問題にならなくとも、長期化すると、貿易不均衡が起こり、最悪、貿易摩擦につながる。

 日本は輸出競争力がきわめて強く、恒常的に貿易黒字を稼いできた国なので、為替レートは購買力平価より、円高になりやすかったといえる。

 ただし、近年は、購買力平価が、為替レートを決めることは、ほとんどなくなった。貿易収支が、為替を動かすことがなくなったためである。貿易収支よりはるかに規模が大きい「資本収支」が、為替を動かすようになった。為替アナリストの間で、購買力平価はあまり話題にならなくなった。資本収支に影響を与える「内外金利差」に、為替市場の関心は集中している。

 それでも、購買力平価が、間接的に為替相場に影響を及ぼすこともある。ドル円が、購買力平価よりも大幅に円安になると、米国から「円安批判」が出る。米国からの政治圧力によって、円高が進む。

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