今週の明言

SASが注力する「AIブランディング強化」

松岡功 2018年02月02日 11時00分

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 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、SAS Institute Japanの堀田徹哉 代表取締役社長と、日商エレクトロニクスの坂井俊朗 執行役員の発言を紹介する。

「SASはAI分野のど真ん中にいるプレイヤーである」
(SAS Institute Japan 堀田徹哉 代表取締役社長)


SAS Institute Japanの堀田徹哉 代表取締役社長

 SAS Institute Japanが先頃、事業戦略について記者説明会を開いた。堀田氏の冒頭の発言はその会見で、SASこそが人工知能(AI)を最も活用したアナリティクスソリューションを提供していることを強調したものである。

 この会見では、事業戦略とともに、次世代アナリティクスプラットフォーム「SAS Viya」の最新版「同3.3」の早期導入を顧客に促すための新たな支援策「SAS Viya Innovation Program」を発表した。その内容は関連記事をご覧いただくとして、ここでは同社のAI活用に注目したい。

 堀田氏によると、SASはAI技術を以前から積極的に取り込んでおり、例えば、金融分野では不正取引の判定・調査業務、保険引き受け査定業務の自動化、高度化に役立てている。また、営業面ではAI営業支援システム導入による営業成績の飛躍的向上に。製造業では画像解析・音声認識などによる品質管理の高度化、非構造データの活用に適用しているという。

 AIについては、堀田氏自身も2015年10月に同社社長に就任した際、自らの経営戦略として「エコシステムの強化」「データサイエンティスト人材育成」「働きがいの推進」とともに「AI活用の加速」を掲げてきた。その方向は今後も大きく変わらないとしている。

 今後のAI活用の加速に向けて、同氏が強調したのは「SASにおけるAIブランディングの強化」。その背景には、先述したようにSASはAI技術を以前から積極的に取り込んでいるものの、それが広く認知されていないというジレンマがあるようだ。

 そのAIブランディング強化を担うのが、2017年末に発表されたSAS Viya 3.3である。堀田氏によると、このViya最新版はディープラーニング機能を搭載し、従来の機械学習やニューラルネットワークが苦手としている画像や文章を認識し、高い精度で分類、スコアリングすることができるという。(図参照)


図:SAS Viyaの仕組み

 また、インメモリでの大量のストリーミングデータにも対応。リアルタイムで次々と生成されるビッグデータの分析からインサイトを導出し、それを基にリアルタイムに業務プロセスを最適化することも可能としている。

 その意味では、冒頭の「ど真ん中プレイヤー」発言はSASにおけるAIブランディング強化への想いを前面に押し出したものといえそうだ。

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