ソフトバンク・テクノロジー(SBT)と人工知能ベンチャーのクロスコンパスは、パブリッククラウド「Microsoft Azure」から製造業向けの人工知能(AI)モジュールを提供することに共同で取り組む。2018年度中のサービス開始を目指している。
SBTはAzureを使ったクラウドでの開発・運用ノウハウを提供する一方、クロスコンパスはAIを生成する製造業向け統合開発環境「Manufacturing-IX(M-IX)」を提供する。M-IXをクラウド型で使えるようにすることで、導入費用を抑えるとともに複数拠点にまたがったセンサデータの深層学習が可能になる予定。
エッジ端末に組み込んだAIやモノのインターネット(IoT)の活用により、生産拠点の異常検知や予知保全の精度向上などに期待が集まっている。こうした仕組みを実装するには、さまざまなセンサからデータを収集・蓄積し、解析・学習させる基盤技術が必要となる。導入コストの削減や複数拠点でのデータ収集、データ量や端末数の増減などに柔軟に対応するには、クラウドの活用が求められているという。
M-IXのクラウド提供イメージ