Dell Technologiesは米国時間2月2日、収益の増加や資金調達を狙い、戦略的な選択肢を検討していることを認めた。逆買収という形でVMwareと統合し、再上場を果たすというシナリオもあるという。
Dellは米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、取締役会は、これまで通りの既存の所有構造と事業の継続、Dell Technologiesの新規株式公開(IPO)による普通株発行、VMwareとの統合といった選択肢を評価していると記している。
書類からは、Dellがこの情報を公開することに後ろ向きであることが見て取れる。Dellは通常、「特定の行動指針を決定するまで」このような審議について機密扱いとするが、「Dell TechnologiesはVMwareの株式を約82%保有しており、米証券取引委員会に報告する必要がある」としている。
Dell Technologiesの創業者兼最高経営責任者(CEO)のMichael Dell氏は4年前、Dellを非公開企業にした。2016年、Dellは670億ドルを投じてEMCを買収した。これには、EMCが保有していたVMwareの株式も含まれている。
VMwareも同日、声明文を発表したが、Dellとの取引の可能性については詳細を明らかにしていない。
VMwareのCEOであるPat Gelsinger氏は、「Dellが行なっている事業機会の可能性に関する評価について、われわれは憶測をする立場にはない」と述べている。
「Dellは主要株式になって以来、素晴らしいパートナーであり、われわれは成長を加速させてきた。当社が今後成長計画を実行に移していくにあたって、Dellの継続的な支援に期待している」(Gelsinger氏)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。