BroadcomがQualcommの買収に関して、「最善で最終的な提案」を行った。買収金額は、これまでで最高の1460億ドル(約16兆円)となる見通しだ。
Broadcomは米国時間2月5日、Qualcommを1株当たり82ドルで買収することを提案した。同社の2017年11月2日の株価に50%を上乗せした金額だ。
BroadcomはQualcommの買収提案についてを11月6日に明らかにした。当初の提案内容は、1株当たり70ドルを現金と株式で支払うというものだった。
QualcommはBroadcomの提案について、「著しい過小評価」であり、半導体分野におけるQualcommの地位を考慮していないと述べ、拒否した。
Qualcommの取締役会はBroadcomの買収提案を満場一致で否決した。その後、Broadcomは買収の支持を得るため、Qualcommの株主を直接狙う戦略に変更した。
今回の最終提案では、Qualcommの株主は1株当たり60ドルの現金と22ドル相当のBroadcom株を得ることになる。Qualcommの250億ドルの純負債引き受けを含めると1460億ドルに相当する。
今回の買収提案は、QualcommがNXP Semiconductorsの買収手続きを進めている最中に行われており、Qualcommが1株当たり110ドルでNXPの買収を完了すること、またはNXPの買収から完全に手を引くことが条件となっている。
さらに、Qualcommは株主総会を2018年3月6日より後に延期しないよう要請されている。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。