第4回では、「SNSマーケティング実践編--アカウント運用に役立つ3ステップ(前)」として、Step1「ファンを集める」、Step2「ファンとの関係を深める」について学びました。今回は、Step3「効果を測る」について紹介します。
SNSアカウント運用--3つのStepをおさらい
前回の復習になりますが、企業・団体のSNSアカウントを運用する際の3ステップを再確認しておきましょう。
- Step1:ファン(フォロワー)を集める
- Step2:ファンとの関係を深める
- Step3:効果を測る
まずは、皆さんの企業・団体の投稿を届けられる「ファンを集める」。そして投稿によって「ファンとの関係を深める」。この両方をやり続けることがとても大切だと前回説明しました。
そして今回紹介するのが、Step3「効果を測る」。日々の運用をダラダラやりっぱなしにしないため、自然消滅させないためにも大切なステップです。
図5-1:SNSアカウント運用 お勧めの3ステップ
効果測定で測るべきものとは
「効果を測る」といっても、具体的には何を測ればいいのでしょうか。お勧めは第3回で紹介した「KPI」です。KPIとは、「目標・ゴール」を達成するまでの進捗(しんちょく)度・達成度を測るための指標。これを月1回程度の頻度で定期的に測定することでPDCAを回し、皆さんの企業のマーケティング活動における目標達成を目指しましょう。
KPIとしてよく設定される指標には、以下のようなものがあります。
・ゴールが「認知度向上」の場合のKPI例
―ファン数(フォロワー数)
―リーチ数:投稿を見たユニークユーザー数
―インプレッション数:投稿が見られた回数
・ゴールが「ブランド好意度の向上」の場合のKPI例
―エンゲージメント数:「いいね!」「コメント」「シェア」「リツイート」など反応の合計数
SNS各社が提供する分析ツールを活用
上に挙げたような指標、つまりファン(フォロワー)数の増減、投稿のエンゲージメント、リーチ数、インプレッション数などは、SNS各社が提供している分析ツールで確認できます。ぜひ積極的に活用しましょう。
・Facebookインサイト
インサイトでは、ファンに関するデータや投稿に対するエンゲージメント(反応)、リーチ(投稿を見たユニークユーザー数)など、Facebookページのパフォーマンスを知ることができます。
https://www.facebook.com/business/a/page/page-insights
図5-2:インサイト(Facebook)
・Twitterアナリティクス
アナリティクスでは、インプレッション(ツイートが見られた回数)や、ツイートへのエンゲージメント(「いいね」・リツイート・返信の数)や、フォロワーの増加数などを知ることができます。
https://business.twitter.com/ja/analytics.html
図5-3:アナリティクス(Twitter)