電通国際情報サービス(ISID)は2月7日、関連会社の米Predictronicsが開発した産業用ロボットの故障予知分析アルゴリズムのマイクロサービスを、米GEのIoTサービス基盤「Predix」で無償公開した。

Predictronicsは、製品や生産設備の故障の予兆や残寿命期間の予測に関する技術を開発する。ISIDは、2013年にPredictronicsと資本・業務提携を行い、2017年12月にはISIDの出資比率を25.8%に引き上げ、関連会社化した。国内では自動車や建機、農機、電機、重工など30社以上にPredictronicsを導入しているという。
GE Predixの開発者向けサイトで公開されたのは、産業用ロボットで主流の6軸機構までのロボットアームを対象とした故障予知分析アルゴリズムのマイクロサービス。予め設定した正常値と、ロボットから取得される稼働データ(電流値、回転角速度または角度)の差異を算出することで、ロボットの故障などを高い精度で予測する。対象ロボットのメーカーは問わないとしている。
ISIDによれば、Predix上でGE系列以外の企業が分析サービスを提供するのは初という。サービスは5月中旬まで利用(別途Predix利用料が必要)できる。ISIDは、データサイエンティストの確保が難しいなど故障予知技術の導入に踏み切れない中堅・中小企業の利用や大企業の試験導入などを見込み、故障予知ソリューション市場の拡大を図るとしている。

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