Ciscoは、2021年までにワークロードとコンピューティングインスタンスの94%がクラウドデータセンターで処理されるようになり、従来型のデータセンターで処理されるのはわずか6%になると述べている。同社によれば、クラウドデータセンターは、従来のデータセンターよりも高いレベルの仮想化、標準化、自動化、セキュリティを備えている。「クラウドデータセンターは、従来型のデータセンターよりも高い性能、高いキャパシティ、管理の容易さを備えている。仮想化はハードウェアとソフトウェアの統合、自動化、統合的セキュリティアプローチの触媒として働いている」と同社は述べている。
また、全データセンターのワークロードとコンピューティングインスタンスは2016年から2021年にかけて2倍以上(2.3倍)増えるものの、クラウドのワークロードとコンピューティングインスタンスは同じ期間に3倍近く(2.7倍)に増える。
レポートでは、ほかにも次のような予想が示されている。
- 全世界のデータセンターに保管されているデータは、2016年には286エクサバイトだったが、2021年には4.6倍の1.3ゼタバイトに達する(年平均成長率36%相当)。
- ビッグデータの量は、2016年には25エクサバイトだったが、2021年には403エクサバイトに増加する。データセンターに保管されるビッグデータは、2016年には全体の18%だったが、2021年には30%まで増える。
- デバイスに保管されているデータの量は、2021年にはデータセンターに保管されている量の4.5倍である5.9ゼタバイトになる。
- 主にIoTの進展により、デバイスで生成されるデータ(必ずしも保存されるとは限らない)の合計は、2016年の218ゼタバイトから2021年には847ゼタバイトになる。
Ciscoによれば、2021年になっても、最もよく利用されるクラウドサービスモデルは引き続きSaaSのままで、クラウドのワークロードとコンピューティングインスタンスの75%はSaaSのものが占めると予想している。また、クラウドのワークロードとコンピューティングインスタンスにおけるIaaSの比率は16%になり(2016年には21%)、PaaSが残りの9%を占めるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。