NECは2月13日、西日本地域のデータセンター拠点となる「NEC神戸データセンター」の二期棟を2019年春に開設すると発表した。2016年4月に開設した一期棟が計画より約1年早く満床になる見込みで、需要拡大に対応する。
二期棟は、一期棟と同様に約1500ラックを収容できる規模ながら、電力容量は一期棟に比べて約2倍(確保可能な容量は約3倍)になる。顔認証技術による入退場管理や行動検知技術を活用した不審者侵入防止などの物理的なセキュリティ対策を特徴とするほか、受付プロセスの一部自動化、ウェアラブル端末を用いた遠隔指示による設備運用作業などの効率化を図ることで、運用作業を約50%削減した。
また自然エネルギーの活用で、一期棟比で空調冷水温度を5度高い20度とするフリークーリングの適用期間を拡大することにより、年間の空調熱源消費電力を約12%、電力料金で約2500万円を削減する。同社の冷却技術「相変化冷却ユニット」を壁一面に適用し、他の空調方式の改善と合わせて冷却効率を最大40%向上させた。こうした施策で、電力効率のPUE値は西日本地域トップクラスという設計値1.18を達成するという。
NEC神戸データセンターの二期棟イメージ(出典:NEC)