三菱東京UFJ銀行は、同行全体にわたる2000件超の手動プロセスをRPA(Robotic Process Automation)ツールで自動化した。ツールベンダーのKofax Japanが2月14日に発表した。
導入したのはRPAツール「Kofax Kapow」とビジネスプロセス管理(BPM)基盤「Kofax TotalAgility」。三菱UFJフィナンシャル・グループは、2021年までにデジタル対応の完了を目指しているRPAツールの導入についても複数の製品を検討してきた。
Kofax Kapowは、ソフトウェアロボットを使用して業務を自動化する。ロボットの動作をサーバで一元管理する仕組みとなっている。Kofaxは、仮想デスクトップ基盤(VDI)などの導入が不要であると説明する。また、複雑なコーディング作業が必要ないため、開発サイクルを短縮し、プロジェクトの展開スピードや投資回収率の向上が期待できるとしている。世界550社以上で導入され、日本語にも対応する。
Kofax TotalAgilityは、プロセスの設計や実行、監視、最適化といった機能を提供する。金融サービス向けには、顧客の新規登録、口座開設、住宅ローンの申し込みなどの業務をデジタル化するアプリケーションを用意する。これにより必要な手続きを迅速化し、顧客体験の改善を狙う。