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AWS、MS、グーグル、IBMなど各社クラウドの現在地--決算や戦略から読み解く

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-03-05 06:30

 いかにして適切なパブリッククラウドプロバイダーを選ぶかは、単なる規模の問題を超えた、細かい議論になることが多くなってきている。「Amazon Web Services(AWS)」「Google Cloud Platform」「IBM Cloud」「Microsoft Azure」など、大規模なクラウドサービスはいくつもあるが、それぞれをどう評価するかは、各企業のニーズによって変わってくる。

 この記事では、主要な大手クラウドプロバイダーをさまざまな観点から比較していく。また、OracleやAlibabaが、年間ランレートの観点からどれだけの成績を上げているかについても見ていくことにしたい。

 まず最初に、いくつか注意点を挙げておく。まずこのパブリッククラウドプロバイダーのリストは、SaaS事業者、PaaS事業者、IaaS事業者を中心に構成されている。しかしほかにも、特定領域のエンタープライズソフトウェアスタックに特化したクラウドプロバイダーは数多く存在する。

 今後は、大手パブリッククラウドプロバイダーと特定の専門領域に特化したプロバイダーを組み合わせて利用する企業が増えていくと予想される。例えばSalesforceは、AWSとも、Google Cloud Platformとも、IBMともパートナーシップを結んでいる。また、WorkdayとIBMは多くの領域で密接にリンクしている。

 また最近では、大手パブリッククラウド事業者が製品や財務状況、価格に関して開示する情報が増えており、より透明性が高まっている。これを念頭に置きながら、この記事では、一般的な意見や業績発表の内容、RightScaleの「2018 State of the Cloud Report」の情報などに基づいて、大手パブリッククラウド事業者を比較していく。

売上高ランレート

 2017年第4四半期は、大手パブリッククラウド事業者にとってちょっとした転換点となった。Googleがクラウド事業の売上高について触れたのだ。

 同社の最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は、第4四半期業績発表の場で、「G Suite」と「Google Cloud Platform」は四半期売上高が10億ドルを超える事業になったと述べた。同氏は次のように発言している。

 わが社は、2017年12月までの12カ月間に関する公表されたデータを元に、世界の大手パブリッククラウド事業者の中でもっとも急速に成長しているのはGoogle Cloud Platformだと考えている。また、わが社が顧客と結んでいる契約は、より大規模で戦略的なものになっている。実際、2016年と2017年を比較すると、全クラウド製品における100万ドルを超える契約の数は3倍になった。

 JefferiesのアナリストBrent Thill氏は、Googleのクラウド事業が上げている売上の半分はG Suiteのものだと推計している。

 Googleがクラウド事業に関する業績をある程度公表したことで、事業者間の売上高の比較はかなり容易になった。Microsoftは前四半期のクラウド事業の売上高と年間ランレートを公表しており、年間ランレートは210億ドルを超えていることが明らかになっている。


各社の届出書類、業績報告から作成

 AWSの第4四半期も好調で、年間ランレートは204億ドルだった。2017年のAmazonの営業利益は、ほぼAWSによるものであることも指摘しておくべきだろう。

 IBMの「As-a-Service」事業(SaaS、PaaS、IaaSが含まれる)のランレートは100億ドル超となっている。

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