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生き残りをかけた「企業文化とソフトウェア」の変革

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-02-20 06:30

 「マネジメントの父」とも呼ばれるPeter Drucker氏は、「Culture eats strategy for breakfast」(企業文化はどんな戦略にも勝る)と語ったとされている。のちに、有名なエンジニアであり投資家でもあるMarc Andreessen氏は、「Software is eating the world」(ソフトウェアが世界を飲み込みつつある)と述べた。あらゆる種類の組織が破壊的変革を起こすために(あるいは破壊的変革の中で生き残るために)ソフトウェアを活用しようと血眼になっている中、最近では、必ずしも企業文化がソフトウェアよりも決定的に重要とは限らない、という認識が出てきている。

 Software Engineering Dailyに掲載された、ThoughtWorksのエンジニアZhamak Dehghani氏に対するインタビュー記事では、この問題について詳しく議論している。ThoughtWorksはアジャイル開発関連の製品を提供しているほか、企業のテクノロジ主導の変革を支援するコンサルティング業務も手掛ける企業だ。IT部門の役員や開発者たちにとって、よかれと思ったことも複雑な問題になってしまう企業文化や組織的な問題への対処は大きな課題となっている。

 Dehghani氏は、どんな企業文化においても、テクノロジ主導の取り組みを成功させたければ、顧客の目線でデジタル変革(あるいはソフトウェアによる変革)を進める必要があると説明する。「われわれは常に、顧客価値や企業のミッションについて考えている」と同氏は言う。「われわれは、デリバリインフラ、コンピューティングエンジン、データ構造、インフラ、サービスAPIなどの組織規模でのプラットフォームの変更を検討する場合でも、まず最初にカスタマージャーニーなどを通じて、どの機能を変えていくべきかを把握することから始めている」

 組織的な課題においては、テクノロジは二次的な問題だと主張するアナリストや評論家も多いだろうが、Dehghani氏はこれについても異なる見方をしている。企業文化は重要だが、組織の変革においてはテクノロジも同じくらい重要だと同氏は言う。「エンジニアリングや、組織、企業文化、どのようにチームを作るかといった問題は、すべてテクノロジと密接に結びついている」とDehghani氏は説明する。「一方を無視してもう一方だけを進めることは難しい。すべては非常に密接に連動している。肝心なのは、大きな組織を扱おうとするときに、その種の漸進的な変化をどのように拡大していくかだ」

 Dehghani氏は、同氏が「継続的修正」と呼ぶアジャイルの手法を取り込んだ戦略を提唱している。「(多くの企業では)新しい機能を承認する際に、コストが高く、ゆっくりとした、時間の掛かるプロセスを踏んでいる。これは、機能を構築するのにかかるコストが大きいからだ。まずチームを集めなくてはならないし、機能がうまく働くビジネスケースを説明する必要もある。機能を実現するまでには多額の費用がかかるが、完成しても、その機能がうまく働いているかどうかを調べることすらしないこともある」と同氏は言う。このやり方では、結果が(あるいは結果が出なかったことが)明らかになる頃には、方向性を修正するには手遅れになってしまう。

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