Oracleは米国時間2月15日、サイバーセキュリティ企業Zenedgeを買収することで合意したと発表した。買収金額は明らかにされていない。
Oracleによると、Zenedgeはウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)製品やDDoS攻撃緩和製品を通じて、企業のアプリケーションやデータベースを悪意のあるウェブトラフィックから守るうえで支援しているという。またZenedgeは、同社の製品を利用することで、危険なウェブサイトのトラフィックを99%遮断するとともに、ページのロード時間を99.75%向上させると述べている。
Oracleの狙いは、今回の買収によって同社のクラウドインフラとDNSの能力を拡大することにある。
Oracleの製品開発担当シニアバイスプレジデントであるDon Johnson氏は「顧客はクラウド上で重要な業務システムを実行するために、エンタープライズグレードのインフラを要求している」と述べるとともに、「Zenedgeと連携することで、現代のセキュリティ脅威に取り組むための、統合された次世代のネットワークセキュリティとインフラセキュリティを『Oracle Cloud Infrastructure』にもたらす」としている。
Zenedgeは現在、Amazon Web Services(AWS)向けにもDDoS攻撃から保護するサービスを提供している。Oracleは、現在のZenedgeのパートナーとの連携に関する今後の計画について明らかにしていないが、買収が完了するまで、Zenedgeは現状のまま運営し、サービスの提供を続けるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。