海外コメンタリー

マイクロソフト傘下でも独自クラウド戦略を維持するLinkedIn - (page 2)

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2018-02-21 07:00

 LinkedInは今後も、自社データセンターの開設をさらに推し進めていく計画だ。Nayyar氏は、オープンなデータセンター設計によってデータセンターハードウェアの相互運用と効率化を推進するための団体、「Open19 Foundation」について言及した(Open19 FoundationはMicrosoftが推進している「Project Olympus」や、「Open Compute Project」(OCP)とほぼ同じ目標を持っているようだ)。Nayyar氏は上述した記事において、LinkedInはその事業拡大にあわせて、OpenFabricとソフトウェア駆動インフラにも目を向けていると記している。

 Microsoftは、2016年にLinkedInを買収した際、干渉を控えたかたちで同社を管理していく意向を明らかにしていた。その意向は現在も変わっていないようだ。

 MicrosoftとLinkedInはこの1年を通じて、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏が概要を語っていた、統合に関する複数のマイルストーンを達成し、両社のデータグラフを1つにまとめるために力を注いでいる。そして7日、かねての約束通り、「Word 2016」とLinkedInのサービスを統合し、「Windows」上のOffice 365ユーザーのもとに送り届ける製品「Resume Assistant」の展開を開始した。

 しかしながら、AzureとLinkedInというクラウドプラットフォームの統合は、今のところはまだTo-Doリストに記載されていないようだ。筆者はその動向を興味深く見守っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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