スズキは、取引先間のファイル送受信における機密情報漏えい対策としてデジタルアーツのファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」を2017年10月に採用した。デジタルアーツが発表した。
「FinalCode」は、ファイル単位で指定した人やグループのみが閲覧できるように制限できる。そのため、仮にファイルが流出しても第三者に中身の情報が漏えいしない。また、いつでもリモートで権限変更や一括消去ができるため、ファイルがユーザーの手元を離れた後でも管理し続けることが可能。社外に暗号化したままファイルを渡す時でも、社外のユーザーに費用はかからない。
スズキは、国内外100社以上の取引先との間で、業務の必要から機密情報が記載されたファイルを送受信する。昨今ではサイバー攻撃による情報漏えい事案が多発しているため、喫緊の課題として対策を検討していた。同社では、「FinalCode」が米国シリコンバレーで評価されていることに注目し、同製品のSaaS版を採用したという。特定のフォルダ内にファイルを入れるだけで自動暗号化されるよう運用し、関連部署以外の従業員が閲覧・編集することを制限できるだけでなく、暗号化における業務負担を軽減している。
SaaS版については、サーバ構築やそれに伴う人件費が不要だったことに加え、導入後の展開が非常にスムーズに進んだことも高く評価された。現在、同社では国内外の企業とファイル送受信が多い部門を中心に導入拡大を検討している。