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日本株展望

暗黙の了解、米利上げ3回は本当か?

ZDNet Japan Staff

2018-02-27 10:56

今日のポイント

  1. 市場コンセンサスでは、今年、米利上げは3回または4回
  2. 米インフレ率は落ち着いている
  3. FF金利引き上げは今年1~3回と見る根拠
  4. 金利上昇懸念は行き過ぎ?パウエルFRB議長の今後の舵取りに注目

 これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

市場コンセンサスでは、今年、米利上げは3回または4回

 米金利の先行きに、金融市場の関心が高まっている。市場コンセンサスでは、米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)は、今年3回の利上げをすることとなっているが、最近4回もあり得るとの見方が出ている。

 米景気が好調で、インフレ率が高まってきたことが背景にある。1月の平均賃金が前年比2.9%伸びていたことが、注目された。それを受けて、米長期(10年)金利が3%に近づき、NYダウが一時急落する要因となった。

 筆者は、今年の利上げは、最大で3回、場合によっては1回しかないかもしれないと思っている。それは、米国で、消費者物価指数(エネルギー・食品を除くコア)の前年比伸び率が、いまだに2%に達していないからである。

 米景気が好調で、賃金の伸びが高かったのは事実だが、インフレ率が全般的に高まる段階に入ってはいないと考えている。

米インフレ率は落ち着いている

 それでは、米インフレ率の推移を見てみよう。CPI(消費者物価指数)の前年比変化率を、インフレ率とする。CPI総合指数と、CPI(エネルギーと食品を除く)コア指数を見る。

米インフレ率(CPI前年比)推移:2004年1月~2018年1月


出所:米労働省より楽天証券経済研究所が作成

 エネルギー価格の上昇下落によって、CPI総合指数は、前年比で大きくプラスになったりマイナスになったりしている。それに対し、エネルギー価格変動の影響を受けないCPIコア指数は、前年比+2%を中心に、1~3%の範囲で比較的安定している。

 2018年1月時点では、CPI総合指数が前年比+2.1%、コア指数は+1.8%だった。インフレ率が加速する兆しは、ここからは見てとれない。

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