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日本株展望

PERの見方を分かりやすく解説--PER何倍なら割安? - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2018-02-28 11:01

「何年で元が取れるか」という考え方から出てきたPER評価

 「PER 10倍は、PER 20倍より割安」といっても、どういう意味か少し分かりにくいだろう。そこが分かるように説明する。

 PER 10倍は、「もし毎年同じ純利益が得られるならば、10年で元が取れる」という意味である。株価が1000円で1株当たり利益が100円なら、PERは10倍。毎年100円の純利益を10年間得られれば、10年で1000円の利益が得られる。投資元本(1000円)と同額の利益を回収できるわけだ。

 同様にPER 20倍は「同じ利益を上げ続ければ、20年で元本を回収」という意味である。PER 40倍は「同じ利益を上げ続ければ、40年で元本を回収」という意味である。

 他の条件が同じならば、PER 10倍が一番割安で、20倍がその次、40倍が一番割高となる。以下の「参考2」は、PERという評価方法が出てきた背景をさらに詳しく知りたい方のみご覧いただきたい。

参考2:PERという評価が出てきた背景

 会社には倒産リスクがある。近年、上場企業の倒産はまれだが、昔はもっとたくさん倒産があった。「何年で元が取れるか」という評価は、いつ破たんするか分からないリスクの高いビジネスに投資する際に重要である。PERは投資元本を回収するのに必要な年数の目安を示しているからだ。

 株式会社は16~17世紀の英国で誕生した。英国からインドまで貿易船を出すのは極めてリスクの高いビジネスだった。途中で船が難破する、あるいは海賊に襲われると投資したお金がゼロになることもある。その代わり無事、航海を終えると膨大な利益がもたらされた。

 そのようなハイリスクのビジネスへの投資リスクを、たくさんの投資家で分担する仕組みが株式会社だったのだ。ハイリスク投資で貿易船が何回無事に帰ると投資元本が回収できるかは、投資のうまみを知るのに重要な指標だった。

 その延長線上に現代の株式会社の評価もある。従って、欧米ではPER何倍かで株価の割安度を測るのが普通となっている。

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