プロジェクトの作業は増えていく一方であり、統合に向けたニーズは次第に手にあまるものとなってきている。
ITマネージャーはアプリケーション開発をどのように捉えているのだろうか?それを理解したければ、彼らに現状を尋ねてみればよい。たいていの場合、アプリケーション開発自体がいまだクールと言うにはほど遠いプロセスであり、複雑化の一途をたどる環境における統合はかつてないほど頭の痛いものとなっているという答えが返ってくるだろう。ITマネージャーのほぼ全員に当たる93%は、自社のアプリケーション開発プロセスに「効率化の余地が残されている」と認めている。
これらは、MuleSoftがITマネージャー650人を対象に実施した調査によって浮き彫りにされた事実だ。この調査では、開発プロセスがスムーズに遂行される合理化された作業であるとは限らないことが明らかにされている。例を挙げると、ITマネージャーの83%は、自社で新たな製品やサービスを開発する際に、常にソフトウェア資産を再利用しているわけではないと述べている。さらに、自社内のITソフトウェア資産やコンポーネントで、開発者が再利用できるようになっているのはわずか3分の1程度でしかないという。
とは言うものの、調査対象となったITマネージャーのほぼ全員は、自社で要求されるプロジェクトの数が増加していると述べており、2017年の数値と比較するとその増加率は平均で27%になる。また回答者の12%は、自らの作業量も50%以上増加したと述べている。同時に、ITマネージャーの3分の2は、2017年に要求されたプロジェクトすべてを完遂できたわけではないと述べている。ITマネージャーが自社で使用しているとしたアプリケーションの数は平均で1020となっている。
このように大量のアプリケーションがあるにもかかわらず、統合/結合されているものは比較的少ない(29%)。この調査によると、ITマネージャーの多く(81%)は、「行き当たりばったりの統合要求によって、組織にかつてなかったような頭痛の種がもたらされている」と認めているという。また、回答者らはこういった行き当たりばったりの統合は、早いうちに根絶する必要があるという点に同意している。このような単発の統合プロジェクトはより生産的な目的に向けるエネルギーを奪い取る、時間を浪費するものでしかないのだ。
ITマネージャーらは、イノベーションや開発に向けたプロジェクトではなく、運用を監督するために自らの時間の大半(63%)を費やし続けていると述べている。