顧客関係管理(CRM)大手のSalesforceは米国時間2月28日、2018会計年度第4四半期決算(1月31日締め)を発表した。売上高は大幅に伸び、市場の予想をわずかに上回った。また2019会計年度通期の売上高ガイダンスを若干引き上げた。
第4四半期の調整後(非GAAPベース)の1株あたり利益は前年同期の28セントから増加し、35セントとなった。また、売上高も前年同期の22億9000万ドルから24%増加し、28億5000万ドルとなった。

アナリストらは1株あたり利益を34セント、売上高を28億1000万ドルと予想していた。
2018年度通期の売上高は前年比25%増の104億8000万ドルだった。
会長兼最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏は発表で、「第4四半期は素晴らしい成長を遂げ、結果として年間売上高が100億ドルの大台を突破した」と述べている。「Salesforceほど早くこの規模を達成したエンタープライズソフトウェア企業はなかった」(Benioff氏)
Benioff氏は同日の電話会議で、年間売上高100億ドルを超えた後の次のマイルストーンは、200億ドルを達成することだと述べた。
サブスクリプションおよびサポートの売上高は前年同期比26%増の26億6000万ドルだった。また、プロフェッショナルサービスとその他の売上高は前年同期比7%増の1億9600万ドルだった。

第4四半期の業績が好調だった一因は米政府による減税であり、このことが企業によるデジタル変革へのさらなる投資を可能にしたとBenioff氏は述べた。
2019会計年度第1四半期の見通しについて、同社は売上高が29億2500万~29億3500万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益が43~44セントになるとしている。
また、通期の売上高ガイダンスを1億5000万ドル引き上げ、126億~126億5000万ドルとした。
さらにSalesforceは同日、人工知能(AI)プラットフォーム「Einstein」のマイルストーンについても明らかにした。Einsteinは現在、1日あたり10億件超のAIによる予測を生み出しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。