機械学習向け分散処理フレームワーク「Jubatus」に脆弱性、パッチが公開

ZDNET Japan Staff

2018-03-02 14:56

 機械学習向け分散処理フレームワーク「Jubatus」に2件の脆弱性が見つかり、情報処理推進機構(IPA)などが3月2日、対策情報を公開した。脆弱性を修正した最新版は2月26日付でリリースされている。

 Jubatusは、国産のオープンソースのオンライン機械学習向け分散処理フレームワーク。対策情報によれば、脆弱性は任意のコード実行につながるもの(CVE-2018-0524)とディレクトリトラバーサル(CVE-2018-0525)の2件で、Jubatus 1.0.2を含む以前のバージョンに存在する。

 悪用された場合に遠隔の攻撃者によって、任意のコードを実行されるほか、サーバ上で任意のファイルが作成されたり、改ざんされたりする恐れがある。共通脆弱性評価システム(CVSS)バージョン3による脆弱性の深刻度(最大値は10.0)は、CVE-2018-0524が5.6、CVE-2018-0525が5.8となっている。

 Jubatusのコミュニティーは2月26日に、これらの脆弱性を修正したJubatus 1.0.8をリリースした。対策情報ではこのバージョンに速やかな適用が推奨されている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  5. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]