機械学習向け分散処理フレームワーク「Jubatus」に2件の脆弱性が見つかり、情報処理推進機構(IPA)などが3月2日、対策情報を公開した。脆弱性を修正した最新版は2月26日付でリリースされている。
Jubatusは、国産のオープンソースのオンライン機械学習向け分散処理フレームワーク。対策情報によれば、脆弱性は任意のコード実行につながるもの(CVE-2018-0524)とディレクトリトラバーサル(CVE-2018-0525)の2件で、Jubatus 1.0.2を含む以前のバージョンに存在する。
悪用された場合に遠隔の攻撃者によって、任意のコードを実行されるほか、サーバ上で任意のファイルが作成されたり、改ざんされたりする恐れがある。共通脆弱性評価システム(CVSS)バージョン3による脆弱性の深刻度(最大値は10.0)は、CVE-2018-0524が5.6、CVE-2018-0525が5.8となっている。
Jubatusのコミュニティーは2月26日に、これらの脆弱性を修正したJubatus 1.0.8をリリースした。対策情報ではこのバージョンに速やかな適用が推奨されている。