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インシデントをもたらすヒューマンエラー

第5章:ヒューマンエラーの発生をゼロに近づける視点 - (page 2)

熱海徹

2018-03-19 06:00

まとめ

ヒューマンエラーを限りなくゼロに近づける

 ヒューマンエラーをゼロにする特効薬はありません。しかし、予防策は幾つもあります。私が思う最大の予防策は、職場の中にある個人や組織の問題点を、たとえそれがささいなことでも見過ごすことなく丁寧に拾い上げて解決していくことです。そのためには、担当者一人ひとりが思っていることを率直に言える環境が必要です。

 読者の皆さんには、他人のミス、他社や異業種での失敗を見聞きしたときに「なぜそうなったのか」「防ぐ方法はなかったのか」と考える人になっていただきたいと思います。そのような意識を一人ひとりが持つことで、ヒューマンエラーは限りなくゼロに近づくと考えます。

 ヒューマンエラーについて、5回にわたってお読みいただき、ありがとうございました。私は現在ICT-ISACで、放送業界におけるサイバー攻撃対策に従事しています。

 企業内でサイバー攻撃を受ける最前線にいるのは、攻撃を受けているという危機感も攻撃者と戦っているという意識もない、ごくごく普通の社員です。しかし、たった一人の社員が起こすミス(PCの紛失など)が、企業の存続を揺るがす重大な事態に発展することも紛れもない事実です。

 今後もヒューマンエラー抑止の観点から、セキュリティ事故防止対策に取り組んでいきたいと思います。


熱海 徹(あつみ とおる)
日本放送協会 情報システム局/ICT-ISAC事務局次長
1978年日本放送協会(NHK)入局。主に番組運行勤務、ハイビジョンスタジオ設備などの技術管理部門に従事。東京、仙台、山形の放送局を歴任し、山形局技術部長時代にはヒューマンエラー低減に向けた活動を展開し、放送人為事故の10年間無事故を達成した。2013年から情報システム局にて、主にネットワークの運用や情報セキュリティ対策グループの立ち上げ、部門統括を担当。2016年7月より、一般社団法人「ICT-ISAC-JPAN」に出向し、放送業界全体のセキュリティ対策を担当。セキュリティ関連の講演も数多く行っている。

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