アビームコンサルティングは3月6日、SAPが提供する「SAP S/4HANA」を基盤とした研究支援・財務システムを早稲田大学に導入したと発表した。新システムは、今年4月より本格稼働する。
今回のプロジェクトでは、早稲田大学の掲げる中長期計画「Waseda Vision150」を基に、教育研究・ガバナンスの改革の実現のために、研究支援システムおよび財務システムを刷新し、業務プロセスと情報システムの一体改革を目指した。
新システムでは「SAP S/4HANA」と個別開発を組み合せ、研究支援・財務領域の業務要件を網羅。それにより、各種研究資金の公募から採択・執行・実績報告までの情報の一元管理、研究資金情報と入出金情報の一体管理、学校法人会計基準に準拠した制度会計および大学の収支を事業活動ごとに管理・評価する会計管理を実現し、研究資金獲得の促進、研究事務の効率化、事業評価経営の基盤を確立したとしている。
アビームコンサルティングは、教育機関に対するコンサルティングサービスで培った知見やプロジェクトマネジメント力をもとに、本プロジェクトの基本構想策定から業務設計、新システムの稼働に至るまでプロジェクトを全面的に支援した。また、SAP導入実績により蓄積した導入方法論やテンプレートを活用し、効率的な導入だけでなく、将来の環境変化に対応できる技術や仕組みを採用し、業務やシステムの変更や追加に柔軟に対応できる環境を整えたとしている。