Microsoftは米国時間3月12日、チャットベースのワークスペースである「Microsoft Teams」のリリースから1年を経た今、年内に追加予定の複数の新機能を発表した。
同社は2017年夏に実施したウェブキャストで、人工知能(AI)を活用すれば会議をよりスムーズに進めることができると述べ、音声アシスタント「Cortana」のTeams対応デバイスへの統合、インラインメッセージ翻訳、自動書き起こし機能が付属したシンプルな会議録音など、いくつかの機能を示唆していた。
またMicrosoft幹部は同日、現在Teamsを利用している組織の数は20万に達し、2017年3月の5万、9月の12万5000から増えていると述べた。
年内に追加する新機能は以下の通りだ。
- クラウド録音:ワンクリックで会議を録画し、自動的に書き起こしとタイムコード挿入を行う。
- インライン翻訳:チャネルとチャットのメッセージを翻訳する。
- 音声アシスタントCortanaの統合:IP電話や会議室向け機器など、Teams対応デバイスで利用可能になる。
- 録画画像の背景ぼかし:ビデオ会議の最中に、背景をぼかすことができる。
- Teamsの会議向けに近接コンソール検出:近くにある会議室コンソール「Skype Room Systems」を見つけ、会議に追加できる。
- モバイル共有:参加者はライブビデオストリーム、写真、モバイル機器の画面を共有できる。
提供:Microsoft
Microsoftはまだ、ビデオ会議システム「Surface Hub」に最適化されたバージョンのTeamsを提供していないが、現在準備中だと考えられる。
また、「Skype for Business」の顧客をいずれTeamsへと移行させる狙いで、Skype for Businessの機能をTeamsに追加している最中だ。
同社は12日、通話の転送確認、通話代理、フェデレーション(外部通信)の機能も、2018年第2四半期よりTeamsに追加すると述べた。また「Direct Routing」機能も加え、顧客が既存のテレフォニーインフラを利用できるようにする。2017年に同社は、企業向け通話機能のすべてではないものの、その多くを2018年第2四半期末までに追加すると発表していた。
同社は発表の中で、「『Office 365』向け電話システムに『Microsoft Calling Plan』またはDirect Routingを組み合わせれば、Teamsは完全な音声サービスを提供できる」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。