Stack Overflowは10万人の開発者を対象とした年間調査の結果「Developer Survey Results 2018」を発表した。最もよく使われる人気の言語や、高収入につながる言語、好まれる言語などについて明らかになった。
この調査で、最も愛される言語はMozillaが支援する「Rust」、次いで「Kotlin」となった。Stack Overflowは2018年の調査で初めてKotlinを選択肢に入れた。Googleは2017年に、統合開発環境「Android Studio」でKotlinに対応させている。
RedMonkが先週発表したランキングでも、KotlinはAppleの「iOS」や「macOS」向けアプリの開発言語Swiftに続いて最も成長の早い言語だとしている。
このほか好まれる言語としては、「Python」、Microsoftの「TypeScript」、Googleの「Go」、「Swift」「JavaScript」「C#」「F#」「Clojure」が続いている。嫌われている言語としては、「Visual Basic 6」「Cobol」「CoffeeScript」「VB.NET」「VBA」などが上位となっている。
JavaScriptは、最もよく使われる人気のプログラミング言語、スクリプト言語、マークアップ言語でトップとなった。さらに「HTML」「CSS」「SQL」「Java」「Bash/Shell」「Python」「C#」「PHP」などが続いた。Pythonは急成長している言語の1つだという。
よく使われる人気の開発環境では、Microsoftの「Visual Studio Code」がトップとなった。プラットフォームではLinuxだ。Googleの「TensorFlow」も人気のツールとなっている。
調査ではこの他、開発者に人工知能(AI)の将来に対する姿勢を尋ねた。AIの危険性への懸念よりも可能性が楽しみだという開発者は約73%となった。
Teslaの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は、政府がAIを規制すべきだと主張しているが、可能性に期待するよりも危険性を懸念しているという開発者は約20%ほどだった。
米国で最も高い報酬に結びつく言語は、「Erlang」「Scala」「Ocaml」「Clojure」「Go」「Groovy」「Objective-C」であり、これらの言語に関して、年収は11万~11万5000ドルとなっている。世界で高い報酬に結びつく言語は「F#」が首位となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。