IBMは米国時間3月14日、「Kubernetes」をベースとする同社のフルマネージド型コンテナサービス「IBM Cloud Container Service」がベアメタルノード上で利用できるようになったと発表した。
コンテナには、システムをまたいでデータを容易に移動できる、あるいは複数の人々がアプリの異なった部分の作業を同時に進められるといったメリットがある。ただ、ベアメタル上で稼働するコンテナは、恒常的な管理が必要となる。
今回のサービス強化により、開発者は機械学習(ML)のような高いコンピュート性能が要求されるワークロードや、隔離して取り扱うべき機密データといった、ベアメタル上での実現が最適となる、あらゆるデータやアプリ、ワークロードでコンテナのメリットを享受できるようになるはずだ。
IBM Cloud PlatformのバイスプレジデントであるJason McGee氏は同社ブログに「IBM Cloud上において、Kubernetesは企業のどのようなクラウド戦略にも適用できるようになった」と記している。
McGee氏は、ベアメタル上でKubernetesを稼働させるフルマネージド型のサービスを提供するのは、大手クラウドプロバイダーではIBMが初めてだと述べた。とは言うものの、他のクラウドプロバイダーも、クラウドコンテナの人気オーケストレーションプログラムを使用し、開発者向けの製品を強化している。Amazon Web Services(AWS)は2017年11月に、AWS上でKubernetesを稼働させるフルマネージド型のサービス「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes」(Amazon EKS)のローンチを発表している。また、Microsoftは同年10月に、「Azure Container Service」(ACS)上でのKubernetesによるコンテナオーケストレションサービスを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。