IBMは米国時間3月16日、データサイエンスとAI(人工知能)の取り組みとして、「Cloud Private for Data」と、コンサルティングチーム「Data Science Elite Team」を発表した。企業におけるAI実装の加速を促す狙いがある。
IBMはCloud Private for Dataで、あらかじめパッケージ化され、統合化されたデータサイエンスツールを提供する計画を拡大した。Cloud Private for Dataは、統合されたデータサイエンス、エンジニアリング、アプリ構築プラットフォームのサービスとなる。
これまでIBMは、データサイエンスプラットフォームに加えて、データを整理する機械学習を利用する計画を明らかにしていた。Cloud Private for DataはIoTセンサやデバイス、EC(電子商取引)からのデータを統合し、企業がアナリティクス向けのアプリケーションを構築できるようにする。
Cloud Private for Dataには、同社の「Data Science Experience」「Information Analyzer」「Information Governance Catalogue」「Db2」「Db2 Warehouse」などの主要な機能も含まれる。
技術的には、Cloud Private for DataはIBM Cloud Privateプラットフォーム上で、コンテナベースのアーキテクチャ上に実装されるアプリケーションレイヤとなり、マイクロサービスも活用する。将来的にあらゆるクラウドで動き、さまざまな産業向けのバージョンが用意されるという。
Data Science Elite Teamは、企業がデータサイエンス関連の問題を解決したり、AIに移行したりするのを支援するためのコンサルタントのグループだ。データサイエンティスト、機械学習エンジニア、意思決定の最適化に関する専門家などで構成される。
Data Science Elite Teamは現在、30人超で構成されており、50社以上の顧客を支援しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。