ヤフー、Hadoop基盤に自動化ソフトを採用--データセンターのネットワーク運用を簡素化

NO BUDGET

2018-03-20 06:00

 ヤフーは、Hadoop基盤にマルチベンダー対応インテント型ネットワーク製品「AOS」を導入し、データセンターネットワーク運用のシンプル化と自動化を図った。同製品の開発元であるApstraが発表した。

 AOSは、インテント(意図)型のターンキーオペレーティングシステムで、ネットワーク障害を自動的に回避、修復できる。ネットワークを1つのシステムとして運用できるため、基盤の敏しょう性を向上させるだけでなく、運用コストの削減も可能にする。主要ベンダーのハードウェアには全て対応し、オープンオルタナティブにも利用可能。

 ヤフーでは、ビッグデータ要件や大量のネットワークトラフィックに対応するために、データセンターネットワーク基盤とネットワーク運用の効率化という課題を抱えていた。そこで同社では、Hadoop基盤においてネットワーク装置を柔軟にスケールアウトできるClosファブリックネットワークを採用した。

 そして同基盤にAOSを導入することで、Closネットワークファブリックの構築運用を短期間で自動化、合理化、複製することができるようになった。現在では、「何がしたいか」をAOSに伝えれば、ネットワークの状態に関わる奥深い知見が提供され、対処が必要なケーブル配線やアンバランスなトラフィックといった問題を把握できるという。

 ヤフーでは、今後、VXLAN/EVPNへのAOSの活用も検討している。また従来の3階層ネットワークをClosで置き換えていく計画で、この際にもAOSの能力を最大限生かしていく方針という。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]