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米ZDNet編集長Larryの独り言

セールスフォースによるMuleSoft買収の意味を考える - (page 2)

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2018-03-27 06:30

 一方、MuleSoftのCEOであるGreg Schott氏は以下のように述べた。

 MuleSoftは、企業がデジタル投資を組み合わせ、アプリケーションネットワークを築くための支援を提供するという大きな機会の中心にいる。企業が業務をクラウドへと移行し、SaaSを配備し、モバイルやIoTを活用するなかで、プロジェクトを迅速かつ効率的に展開し、デジタル変革のメリットをもたらすというのは大きな課題だ。

 実際のところ、Salesforceの市場全体にMuleSoftがメリットをもたらす。しかし微妙なニュアンスもいくつか含まれている。以下の点に目を向けてもらいたい。

  • MuleSoftにおける事業の多くはオンプレミス環境を想定している。
  • MuleSoftによってSalesforceは、ハイブリッドクラウドの配備戦略を展開するためのさらなる力を得る。
  • ただMuleSoftの大きな売りは、ベンダー中立という立場にあった。Salesforceの一部になることでこれが問題となる可能性もある。
  • 競争がより興味深いものになる。MuleSoftの年次レポートには「われわれは、自社開発や、カスタマイズによる開発の取り組みのほか、IBMやOracle、TIBCO Softwareといった、従来の統合ソフトウェアを提供しているさまざまなベンダーと競合している。また、Alphabet傘下のApigeeや、Dell Boomiといった、規模のより小さな専門企業とも競合している」と記されている。

 その一方で、投資銀行及び資産運用会社であるWilliam Blairの推定によると、MuleSoftの売上高の半分はオンプレミスソフトウェア関連だという。この現実は、Salesforceが組織再編に踏み切るであろうことをも意味している。

 これらを考え合わせると、Salesforceはハイブリッドクラウド戦略の獲得を必要としていたというわけだ。MuleSoftによって統合関連のノウハウがもたらされる。今回の買収の背景には、競合他社によるオンプレミス型の従来環境と接続するというSalesforceのニーズが見て取れる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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