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日本株展望

日経平均は内外の政治不安に耐えられるか - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2018-03-23 11:37

FOMCに波乱なし:追加利上げでも米長期金利は安定

 市場の関心を集めていたFOMC(米連邦公開市場委員会、20~21日)では、FRB(米連邦準備制度理事会)が大方の予想通り政策金利(FF金利の誘導目標上限)を0.25%引き上げ1.75%にすることを決定した。会合後に発表された声明文は、米国景気の堅調と将来的にインフレ率が上昇していく見通しを示すものだったが、同時に発表されたFOMCメンバーによる今年の利上げ回数見通し(中央値)は、昨年12月のFOMCで示された「3回」と変わらなかった。

 2月5日に就任したパウエル新FRB議長は、FOMC後の記者会見で、「インフレ加速の寸前にいるという感覚はデータにはない」としながら、「賃金や価格インフレの緩やかな上昇が見られ、それをもっと目にすることになるだろう」との見通しも示した。

 市場が一時懸念していた「利上げペースの加速」を巡る不安を和らげる結果だったが、「今回の決定は金融緩和を緩やかに縮小する継続的プロセスにおけるステップだ」とも述べた。過去30年(1988年以降)の米国市場で、長短金利差(10年債利回り-FF金利)がマイナスに転じる”前触れ”なしに株式が弱気相場入りした事例は、ほとんどなかった。

 図表2と図表3で見る通り、現在の長短金利水準はいまだ歴史的な低位に留まっており、かつ「長短金利差」はプラス(1.11%=長期金利2.86%-FF金利1.75%)で、イールドカーブが右上がりを維持している状況に注目している。

 今般の株価調整は一時的変動の範囲であり、「弱気相場入り」を示唆する事象とは見ていない。米国の長短金利差から占う日米株価の先行き見通しについては、3月2日の記事「米国金利の動きから占う--1年後の日米株価は?」をご覧いただきたい。

図表2:FOMCは追加利上げを決定したが、米長期金利は落ち着いている


注:「政策金利」=FF金利の誘導目標(3月21日のFOMにて追加利上げが決定された)
出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2018年3月21日)

図表3:米国市場の利回り曲線は順イールドを維持している


出所:Bloombergのデータより楽天証券経済研究所作成(2018年3月21日)

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