Microsoftは米国時間3月22日、分析プラットフォーム「Azure Databricks」の一般提供を開始したと発表した。
Azure Databricksは「Apache Spark」オープンソースプロジェクトをベースとする分析プラットフォームで、MicrosoftとDatabricksが共同開発した。Azure Databricksのユーザーは、機械学習を活用して大量のデータを取り込み、処理することができる。VentureBeatの報道によると、MicrosoftとDatabricksは両社の顧客がAzureで動くDatabricksバージョンへの関心を共有していたことから、2年前に協業を開始したという。Azure Databricksは2017年11月にプレビュー段階に入っていた。
MicrosoftのAzure Data担当コーポレートバイスプレジデントのRohan Kumar氏が米国時間3月22日のブログ記事で述べたところによると、両社がAzure Databricksで目指しているのは、DatabricksとAzureの最高の部分を組み合わせることで、顧客が技術革新を加速し、ビッグデータおよび人工知能(AI)ソリューションの構築プロセスを簡素化できるように支援することだという。
この目標を達成するため、MicrosoftとDatabricksは3つの設計原則を念頭に置いて、Azure Databricksを開発したとKumar氏は説明している。1つ目は、ビッグデータアプリケーションと分析パイプラインの開発におけるユーザーの生産性を高めることだ。2つ目は、顧客が完全に管理されたクラウドネイティブのサービスでビッグデータを扱うことで、無制限かつグローバルに規模を拡大できるように支援することだ。これらのサービスは顧客のニーズに応じて自動的にスケーリングするので、高いコストや複雑な作業は発生しない。3つ目は、Azureに期待されるエンタープライズレベルのセキュリティとコンプライアンスを顧客に提供することだ。