総合小売業のチェーンストアを展開するユニーは、人工知能(AI)を用いて倉庫作業の効率化を進めている。統合物流管理システムに蓄積されているデータを分析し、在庫配置を最適化することで商品の取り出しに要する時間を短縮する。導入前の価値検証(PoV)を1月から実施している。
PoVでは、日立製作所の「Hitachi AI Technology/倉庫業務効率化サービス」を活用。倉庫管理システム(WMS)とAI技術「Hitachi AI Technology/H」を連携して、システムに蓄積された業務データや作業実績、サプライチェーン全体の情報を分析・学習し、倉庫業務の生産性向上につながる施策を導き出す。
ユニーでは、ピッキング効率を向上する在庫配置を出力することで、商品ピッキングに要する時間の短縮を実現。さらに、その施策を評価・改善することで、在庫配置の継続的な最適化を図っている。作業員別の1時間あたりのピッキング回数を評価し、従来の施策を改善することで商品ピッキングの作業効率を最大16%向上させたとのこと。
また、施策立案や評価・改善にAI技術を取り入れることで、貴重な専門人材をより創造的な業務にシフトするなど働き方改革にも貢献するとしている。
日立製作所は、4月2日から同サービスを提供開始する。利用価格は個別見積りとなっている。
倉庫業務効率化サービスの適用図(出典:日立製作所)