Microsoftが、米国時間5月7~9日にワシントン州シアトルで開催する開発者向け年次カンファレンス「Build 2018」における主要セッションのリストを公開している。
3月28日時点で第一弾として、数十のセッションに関する詳細が公表されている(最初に報じたOnMSFT.comに感謝したい)。公式サイトによると、350を超えるテクニカルセッションが予定されているという。Microsoftは以前、Build 2018では、「Windows」やクロスプラットフォーム関連とともに、人工知能(AI)や複合現実(MR)、IoT、クラウド関連のさまざまなことを採り上げる予定だと述べていた。
最初に公表されたセッションリストにはそれほど驚くべき内容はなく、ビッグデータやIoT、ブロックチェーン、「Microsoft Azure」、コンテナ、「Microsoft Visual Studio」などがすべて含まれている。また、「Building performant, offline-capable web apps」(オフライン対応の高性能ウェブアプリの開発)という表題の「Progressive Web Apps」(PWA)に関するセッションや、「Working with Fluent Design: the evolution of our design system」(「Fluent Design」の利用:われわれのデザインシステムの進化)というセッションも記載されている。Microsoftは「Windows 10 Redstone 4」でPWAのサポートを追加する予定だ。
第一弾として公表されたこれらセッションは、「Azure SQL Database」やMySQL、MariaDB、PostgreSQL、「Azure Cosmos DB」といった著名なデータベースに比重を置いたものとなっている。これは、Microsoftが同社の製品やサービスすべてに何らかのかたちでAIを絡めるという戦略を推進していることを考えた場合、さほど驚くべき話ではないだろう(AIは大量のデータを必要とする)。
筆者の複数の情報筋は、MicrosoftがXAML標準の未来についてBuildカンファレンスで語る(そして語らない)内容に強い興味を抱いている。XAMLに対する同社の取り組みは(少なくとも公表されている範囲において)ここ数カ月間、大きな動きが見られないようだ。「Universal Windows Platform」(UWP)と「Xamarin.Forms」をまたがってXAMLを統一するという、XAML標準策定の取り組みは、「Build 2017」カンファレンスで大きく取り上げられていた。Build 2018でこの件に関する続報が得られることを示唆する情報もある。
5月7〜9日というBuild 2018の開催期間は、Googleの開発者向けカンファレンス「Google I/O」と部分的に重なっている。Microsoftは今回のカンファレンスで、長時間の基調講演を1つだけ(初日に)予定している。同カンファレンスのサイトに掲載されている基調講演の講演者一覧には最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏、クラウド&エンタープライズ担当エグゼクティブバイスプレジデントのScott Guthrie氏、Windowsおよびデバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントのTerry Myerson氏、AIおよびリサーチ担当エグゼクティブバイスプレジデントのHarry Shum氏の名前が挙げられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。