住友商事が人事管理や給与計算などを担う基幹業務システムとして、SAPのSaaS「SAP SuccessFactors」の導入を決めた。
SuccessFactorsの機能の1つである給与計算モジュール「SAP SuccessFactors Employee Central Payroll」の採用は、日本国内企業としては住友商事が初めてとなる。
最近は、人工知能やビッグデータ解析といった先端技術を活用することで、採用、育成、評価、配置といった人事管理や給与計算などの効率化と質の向上を目指す「HRテック」や、ロボットによる業務自動化を推進する「RPA(Robotic Process Automation)」の動きが活発化している。住友商事も、人工知能の搭載が可能なSuccessFactors Employee Central Payrollの採用で、HRテックの活用やRPAの早期実現を目指す。
SuccessFactorsの導入に当たっては、SCSKとアビームコンサルティングがシステムの導入に向けたBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)とシステム構築を共同で担当する。住友商事の従来の人事給与システムの保守運用を担い、関連業務フローを知るSCSKと、SuccessFactorsの導入に関するノウハウを持つアビームコンサルティングの協業により、BPRからシステム導入まで一気通貫したプロジェクト運営を図るという。
新システムの稼働開始は2020年7月を予定しており、将来的にはSuccessFactorsの統合により、住友商事のグローバルベースでの人事戦略実行を推進していくとしている。