松岡功の一言もの申す

セキュリティベンダーは“プラットフォーマー”になれるか

松岡功 2018年03月29日 10時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 セキュリティベンダーがクラウドを活用したプラットフォームを形成し、新たなエコシステム作りに乗り出す動きが出てきた。果たして、新潮流になっていくか。

パロアルトネットワークスが打ち出したプラットフォーム

 「デジタル時代のサイバー攻撃に立ち向かっていくためには“Security as a Service”が不可欠になる」――。パロアルトネットワークスのアリイ ヒロシ会長兼社長は先頃、新サービスの発表会見でこう切り出した。そして、「セキュリティベンダーとしてそれを実現するプラットフォームを提供していきたい」と意気込みを語った。


会見に臨むパロアルトネットワークスのアリイ ヒロシ会長兼社長(右)と広瀬努シニアプロダクトマーケティングマネージャー

 同社が発表した新サービスの内容については関連記事をご覧いただくとして、ここではその新サービスも生み出した同社の「セキュリティプラットフォーム」に注目したい。

 同社がSecurity as a Serviceの実現に向けて構築しつつあるプラットフォームは、図に示すようにネットワーク、エンドポイント、クラウドといったあらゆる領域のセキュリティに対応している。最大のポイントは、自社だけでなくパートナーやユーザー企業もこのプラットフォームでアプリケーションを開発でき、クラウドサービス化できる「Application Framework」という環境を設けたことである。


図:パロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォーム

 そこでミソとなるのは、あらゆる領域のセキュリティソリューションが防御用システムであるとともに、そこから生み出されるログデータやそれを解析した脅威インテリジェンス情報を活用できることである。

 同社の広瀬努シニアプロダクトマーケティングマネージャーによると、「Application Frameworkでは、われわれのプラットフォームで生み出されるログデータや脅威インテリジェンス情報を活用して、アプリケーション開発をスピーディーに行うことができる。また、そのアプリケーションをこのフレームワークからクラウドサービスとして提供できるようになる」とのことだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算