ホートンワークスジャパンは4月3日、2018年の事業戦略に関する記者会見を開催した。2017年の実績を振り返るとともに、2018年の事業方針、今後の製品展開について明らかにした。
米Hortonworksの2017年の売上高は2億6180万ドル、前年同期比で42%増となった。2011年の創業から4年で年商1億ドル、6年で同2億5000ドルというハイペースで成長を続けている。2017年6月には米IBMとの提携を拡大。相互で製品の再販とサポートを開始した。
日本法人では、9月にNEC、日本IBMとの協業強化を発表。10月には日産自動車での導入が大きく取り上げられた。国内事業は2.1倍のビジネス成長を遂げたとしている。
Hortonworksは2018年から「第3世代」に入ると、ホートンワークスジャパン 執行役員社長 廣川裕司氏は説明する。「Hortonworks 3.0」では、ストリーミング、データサイエンス、ビッグデータ、クラウド、モノのインターネット(IoT)のそれぞれの分野に注力。合計で200兆円規模となる巨大市場でさらなる成長を目指す。サイバーセキュリティ領域での事業拡大も狙う。

ホートンワークスジャパン 執行役員社長 廣川裕司氏
その成長を支える製品ポートフォリオとして、蓄積されたデータを分析する「Hortonworks Data Platform(HDP)」、流れているデータを分析する「Hortonworks DataFlow(HDF)」、データを管理・統制する「DataPlane Service(DSP)」、セキュリティ脅威を監視する「Hortonworks Cybersecurity Platform(HCP)」を有する。
ホートンワークスジャパンはこれらの製品を軸に、2018年は3倍の成長を目指す。その戦略として、マーケティング施策の大幅強化を挙げた。「我々にとって最大の敵は“知られていない”こと」(廣川氏)とし、知名度の向上を喫緊の課題と強調した。
イベントやセミナーの開催と業界イベントへの参加を積極的に行い、オンライン施策の充実やインサイドセールス部門の新設などに取り組む。2020年には日本で最も成長の早いソフトウェア会社になることを目指し、同社の製品群を次世代データ基盤の世界標準になるよう事業を拡大していくとした。