ウェブサイト多言語化開発ツール「WOVN.io」を提供するミニマル・テクノロジーズと、オールインワンマーケティングツール「ferret One」を提供するベーシックは3月29日、WOVN.ioとferret Oneの多言語対応機能の連携開始を発表した。
海外からの訪日外国人数の増加に伴い、ferret Oneの導入企業から、自社のウェブサイトやランディングページを多言語対応したいという要望が増加しているという。一方で、国内の中小企業や個人事業主が運用するウェブサイトの多くは多言語対応化が十分に進んでおらず、訪日外国人や来日を検討している外国人が母国語を用いてウェブ検索した際、探したい情報が表示されないのが実情となっている。翻訳会社に言語ごとに翻訳を依頼すると時間がかかるうえ、言語に応じたウェブサイトを別途、制作する手間やコストが課題になる。
ferret OneとWOVN.ioのサービス連携によって、ferret Oneで作成したページをWOVN.ioを利用し、最短5分で最大30カ国語に対応した多言語サイトを構築することが可能になる。翻訳手段はWOVN.ioの管理画面上から利用者の予算とリソースとポリシーに応じて、機械翻訳・人力翻訳・プロ翻訳を使い分けることで翻訳の精度を高めることができるという。
通常、多言語化サイトを構築する場合、数カ月の開発期間と構築に伴う初期費用がかかることが多い。WOVN.ioから発行されるトークンをferret One管理画面内に設置することで、開発期間を抑え、初期開発費用が不要になるという。また、WOVN.ioの手動で修正した訳文の機械学習機能や自動翻訳機能を利用することで、多言語化の運用を抑えることも可能だ。
ferret Oneは、Googleの検索エンジンに最適化したSEO対策の機能を標準搭載しており、ferret OneとWOVN.ioが連携することで、HTMLの中に多言語のテキストを出力するため、検索エンジンがさまざまな言語を自動的に認識する状態を提供する。