UiPathは4月9日、日本取引所グループ(JPX)にロボティックプロセスオートメーション(RPA)ソフトウェアを納入したと発表した。JPXでは、業務プロセスのデジタル化を推進することで、高品質なオペレーションの実現や生産性の向上、サービス改善に取り組んでいく。
JPXは、2017年5月にRPAの試験導入を始め、各業務プロセスでの有効性を確認。検証を通じて明らかになった課題を踏まえてガバナンス体制や運用体制を構築した。RPAツールの作成ノウハウも得ることができた。そして、2018年4月に全社導入を決めた。
これまで費用対効果の観点から対応が難しかった業務効率化を進められるようになったほか、RPAの導入を契機とした業務改善やサービス改善につながるケースも出てきているという。
今後、本格導入のフェーズでは、UiPathを標準ツールとして全社展開を進める。市場監視業務や各種申請業務を中心とする300を超える業務を対象に、業務プロセスの見直しとオペレーションの高度化を図る。
UiPathは3月に富士通との提携を発表した。富士通はUiPathのRPAソフトを国内の企業向けに4月初旬から販売。2018年度内に技術者を300人規模で育成するとしている。