2018年第1四半期の世界PC出荷台数調査の結果がIDCとGartnerからそれぞれ発表されている。世界のPC出荷台数は同四半期、前年同期比で実質的に横ばいだったものの、DellとHP Inc.は増加したという。
IDCによると、世界のPC出荷台数は6040万台であり、前年同期に比べると横ばいだったという。
一方Gartnerの調査では同期の出荷台数は6170万台であり、前年同期比1.4%減だった。同社によると、世界のPC出荷台数は2018年第1四半期をもって14四半期連続で減少したことになるという。
両社によるPC市場の定義は若干異なっている。GartnerのデータにはデスクトップPCやノートPC、ウルトラモバイルPC(「Microsoft Surface」など)が含まれているものの、「Chromebook」や「iPad」は含まれていない。これに対してIDCのデータにはデスクトップPCやノートPC(「Chromebook」を含む)、ワークステーションが含まれているものの、タブレットやx86サーバは含まれていない。
HPは両社の調査で市場シェアのトップを維持した。Gartnerによると、HPは第1四半期の出荷台数で前年同期比2.8%増を記録し、市場シェアの20.8%を獲得したという。2位には前年同期比0.3%増となり、20.0%のシェアを得たLenovoがつけている。Dellは市場シェアが16.0%だったものの、前年同期比の伸びは6.5%と大きかった。
IDCの調査では、HPは22.6%の市場シェアを獲得しており、出荷は前年同期比4.3%増だった。なお、2位のLenovoは20.4%の市場シェアを獲得し、前年同期と比べた成長率は横ばいだった。Dellは16.9%の市場シェアを獲得し、前年同期比で6.4%増加した。
IDCによると、市場の安定は主に商用部門における買い替えの動きに後押しされたもので、企業は「Windows 10」システムの導入に動いているという。IDCはさらに、消費者および商用部門の両方で高価格帯ノートPCへの需要があることも指摘している。
Gartnerは、2017年第4四半期からの在庫繰越があったとして、これがなかった場合に今四半期はさらに好調だった可能性も示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。