コンテナの標準策定を目指すオープンソースコミュニティの「Open Container Initiative(OCI)」は、コンテナイメージの配布を標準化するために、「Distribution Specification」プロジェクトを開始したと発表した。新しい標準仕様は、「Docker Registry v2」プロトコルをベースにする。コンテナイメージの配布プロトコルを標準化し、コンテナイメージのプッシュとプルを支援するのが狙いだ。
これはコンテナの標準化において重要な次なるステップだ。OCIはすでに、コンテナイメージとコンテナランタイムを標準化している。OCIは2017年に、最初の標準仕様となる「OCI v1.0」をリリースした。
配布に関する強固な共通の標準仕様とコンフォーマンステストの組み合わせにより、クラウドネイティブなコンテナのエコシステム全体で、コンテナの相互運用性を保証できるようになる。Docker Registry v2はすでに事実上の標準として普及しており、OCIによる配布プロトコルの標準仕様の新プロジェクト向けとして自然な展開と言える。まだ残されているさまざまな作業について、開発者らは標準仕様のGitHubのページで説明している。
OCIのエグゼクティブディレクターであるChris Aniszczyk氏は、次のように述べている。「コンテナとクラウドネイティブな技術の開発が勢いを増しているため、コミュニティは相互運用性を向上できる配布のための信頼できる業界標準に加え、仕様を進化させるための中立的な場を必要としている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。