三菱電機は4月12日、原子力発電所やプラントなどの制御システムに対する高度なサイバーを早期に検知して防御する、統合型セキュリティ防御システムの開発に着手すると発表した。セキュリティベンダーのマカフィーと連携し、攻撃データの提供を受ける。
統合型セキュリティ防御システムの概要(出典:三菱電機)
近年、重要インフラ制御システムへのサイバー攻撃が増加しており、海外では大規模な停電や設備破壊などの被害が発生しているという。国内においてもサイバー攻撃からのインフラ保護が課題となっており、原子力発電所などの重要インフラ制御システムにおいてはさらなるセキュリティ強化が求められている。
三菱電機では、サイバー攻撃リアルタイム検知アルゴリズムの開発・検証を強化するとともに、実際の重要インフラに設置されている計算機やコントローラとのインターフェースやセキュリティ統合監視画面を開発し、統合型セキュリティ防御システムのパッケージ化を進める計画だ。発電所制御システム向け防御システムは、2020年の実用化を目指している。